2003年二度目の Big Island


7/4 独立記念日

Black Sand Beach の入り
口に立つモニュメント。
ウミガメの背に少女が
乗っている。


独立記念日には様々なイベントがあるため、 Hilo 市内はあちこちで道路規制が実施されます。ホテルのあるバニアンドライブから11号線まではほんの数百メートルですが、慣れない街でどこが渋滞するか判らないので朝食後早めにチェックアウト。11号線をボルケーノ方面へ向かいました。
道というのは走り慣れると短く感じるもので、「この辺は大きな家も安いんだよねェ」などと話しつつ Kurtistown と Mountain View を抜け、アッという間に Volcano Village へ。ここでも独立記念日の集まりが行われているらしく、路肩にはたくさんの車が止まっています。意外に人口の多いことに驚きました。一度寄り道したい所ですが、今回は我慢してアクセルを踏みます。
Punaluu の Black Sand Beach へ入る交差点まで一気に走り11号線を左折。右側に小さなゴルフコースがあり、その先に、決して豪華ではないけれど上品な造りのロッジが並んでいます。どう考えても住むには不便ですが、こんな所で老後を過ごせたら最高かも。事実、お年寄りの姿が目立ちます。

   前回来た時はものすごい風だった
   が、今回は意外に静かだった。
   みんなに、あそこは風が強いんだと
   言ってしまったのは、ちょっと早計
   だったかも・・・。


Naalehu のビジターセンター。ここの
Sweet Bread とタロパンは Hilo や
Kona のスーパーでも売られていて、
とてもおいしい。

和定食がおいしいとの噂で、地元の
みなさんもお昼を食べに集まります。

Black Sand Beach から11号線を20分程走ると、アメリカ合衆国で最も南に位置する町、Naalehu へ入ります。南回りで Kona から Hilo へ向かう場合、ここのビジターセンターがトイレ休憩地点になります。Hilo から逆ルートを走る場合、僕らは Black Sand Beach でトイレを済ませてしまうことが多いので、いつもは素通りしてしまいますが、今回は、どうしてもコーヒーが飲みたかったので車を止めました。
観光シーズンを外れているため、駐車場には車もなく、ハーレーが2台止まっているだけです。コーヒーとドーナッツを買ってテラスに座ると、隣りのテーブルにおじいちゃんが二人。どうやら、このおじいちゃん達がハーレーの持ち主のようです。
僕は36才で二輪の免許を取り、しばらく Kawasaki に乗っていましたが、日本の道路事情にオートバイは合わないと考え、乗るのをやめました。渋滞の中でチョロチョロと車の間をぬって走るバイクが多く、それをせずに止まっていると後ろから突っつく、それがどうにも下品で嫌でした。それでも、あの「風になる」感覚が忘れられず、いつかまたバイクに乗りたい!とずっと思っています。
テラスでコーヒーを飲みながら、穏やかに話している二人の老ライダーを見ていて、改めて思いました。

「ハワイ島に移り住んだら、絶対ハーレーに乗る!」

…妻にはまだ内緒ですけど。

毎回、ここでは夜食やおやつのための非常食として、 Sweet Bread などを買うのですが、今回は Hilo で買い込んだお菓子が大量にあり、おなかも空いておらず、パス。あいにくタロ・ブレッドが売り切れていたのも、何も買わなかった原因かも知れません。それでも、しっかり試食用に置かれたパンは食べました。見るとつい手が出てしまうのは、いやしいからではなく、それほどおいしいということです、念のため。
South Point、Green Sand Beach も素通り、Manago Hotel 前を過ぎて Captain Cook へ。この辺のルートは道も曲がりくねり、景色も素晴らしいです。元々車を運転するのが大好きなので、真っ直ぐの道を走るよりずっと楽しく、いつもこの辺りへさしかかるとウキウキしてきます。
South Kona のサインが出てくれば、Kailua Kona はもうすぐ。
South Kona も最近はかなり開発が進んでいて、あちこちに不動産屋の看板が立ち、新築の家も数多く見かけます。値段も安そうですが、まだまだ不便だし、水道や電気も心配です。一応 Kona という地名はついていますが、Kailua までは距離もあります。あまり開発を進めず、静かな場所として残しておいてほしい場所です。


お馴染みの Aloha Angel Cafe。
Kona から朝食をとりに来てもいい。ペン
キを塗り直して、少し雰囲気が変わって
しまった。

Blue Ginger Gallery。
地元のアーティストの作品を中心に
アクセサリーや小物を売っている。
可愛い猫がいる。

Kainaliu の町は、昔、日系人で栄えた所です。今も Japanese Hawaiian がたくさん生活しています。Kona へ向かって11号線を上ってきて、Aloha Angel Cafe が見えたら、そこが Kainaliu。大島ストア、きむらファブリックは、特別何もないのだけれど、つい毎回のぞいてしまいます。大島ストアには大きな町のスーパーやショッピングモールでは扱わなくなった「South Park Goods」があったりもするので、油断出来ません。
今回はきむらファブリックで、Garfield 柄の生地とアロハの型紙を購入。妻は「Garfield のアロハを作ってあげる!」と宣言していますが、気長に待つしかないことは判っています。
Blue Ginger Gallery のオーナーは本土からやって来た女性。「今夜、Lanihau Center で Free Concert があるけど、行く?」と、新聞をビリビリと破いて渡してくれたりする気さくな人です。独立記念日のこの日は、店を閉めていました。
Aloha Angel Cafe から数分走ったところにあるのが「てしま」。今夜の予約をするために寄ると、店は掃除の真っ最中でした。シズコおばあちゃんが、「おなか空いてるなら何か食べていけば?作ってあげるよ」と言ってくれました。本当に優しいおばあちゃんです。ハワイまで出かけて、わざわざ日本食を食べたいとは思わないのですが、おばあちゃんの顔を見るために、毎回「てしま」へ出かけてしまいます。
「てしま」から左へ11号に入り、そのまま走れば Kailua Kona ですが、「てしま」のおばあちゃんに続いて「きむら」のおばあちゃんに会うため、180号へ入り、 Holualoa 方面へ向かいました。「てしま」のシズコおばあちゃんはセカンドゼネレーション、「きむら」のフミコおばあちゃんはサードジェネレーションです。
「キムラ・ラウハラ・ショップ」では、持参した招き猫柄の生地を使ってラウハラ・バッグを作ってもらうのが目的。
「いつ取りに来るの?」
「次は11月に来る予定なんですけど」
「どうせなら、コーヒー・フェスティバルにいらっしゃい。もし、来られなくなったら電話ね。送ってあげるから」
持参した虎屋のおもかげを渡すと、
「駄目駄目。何も持って来ないで。笑顔で来てくれるだけで十分でしょ?」
僕らは、おばあちゃんが調べてくれた今年のコーヒー・フェスティバルの日程を手に、店を出て Kona へ向かいました。

自由の女神に扮したおばあちゃん。
思わず手を貸したくなる足取りだった。

愛犬家グループが自分の犬と一緒に
参加していたり、孫の運転する車の
助手席から手を振るおじいちゃんが
いたり、ノホホンとしたパレード。

Kailua Kona へ到着し、いつもの Uncle Billy's Kona Bay Hotel にチェックイン。一休みしていたら、なんだかホテルの前の Alii Drive が騒がしくなりました。ラナイへ出ると、独立記念日のパレードが行われていました。
独立記念日のイベントは、それぞれの街がそれぞれに趣向を凝らして行われます。Kailua Kona の場合は、お年寄りに敬意を表してかどうか判りませんが、おじいちゃんとおばあちゃんによるパレードがメインです。もちろん、若い人達がサポートしていて、みたところ、パレードをしているお年寄りの家族が総出で手伝っている感じです。先頭を行くのは退役軍人のみなさん、一年でこの日しか動かさないような古い軍用トラックの荷台から手を振ります。参加しているお年寄り達は、歩きながら、あるいは車の上で手を振りながら、見物の子供達にキャンディを投げます。特別な盛り上がりもなく、なんともホノボノしてしまうパレードでした。
Jeanne に電話し、Kona へ戻ったことを報告。日曜日の約束を確認し、夕食をとるため「てしま」へ向かいました。考えてみたら、これまで毎年独立記念日は Hilo で迎えていました。Hilo Bay Hotel のプールサイドから、目の前で打ち上げられる花火を見るのが恒例になっていたのです。Kona の花火は Oneo Bay で打ち上げられるので、ホテルにいればラナイから見えるのですが、それまで待っていることが出来ず(実はおなかがすいていた)、出かけてしまいました。
「てしま」に着くと、シズコおばあちゃんの孫で、大学を出た後日本人の下で働いていたという Ron が迎えてくれました。彼は少しだけ日本語が出来ます。ディナーメニューの天ぷら定食と刺身定食を楽しんでいる途中で、シズコおばあちゃんがやって来ました。

「一緒に食べましょう」

刺身の追加と冷や奴が運ばれ、これはおばあちゃんのおごり。おばあちゃんは素うどんを食べます。

「豆腐とうどんが私の夕ごはん。ここのお豆腐はおいしいでしょ?私の父も、最初ハワイ島で豆腐屋をやってたんですよ」

外はいつの間にか激しい雨で、独立記念日の花火は途中で中止になりました。おばあちゃんの話は、日本人移民と日系人の歴史を知るため、貴重な勉強になります。この7月で96才のシズコおばあちゃん、いつまでも元気で、これからもいろいろな話をきかせてほしいものです。
お刺身と冷や奴、そしておいしいアイスクリーム、ご馳走様でした。
明日はニックさんに会うため、Honokaa へ行きます。

                       

to the Next Day
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